命令表現を含む歌(5)

寛平御時くわんぴやうのおほんとききさいみや歌合うたあはせの歌
声たえず鳴けや鶯ひととせにふたたびとだにべき春かは
藤原興風古今和歌集・巻第二・春歌下・131)

 

声を絶やさずに鳴け、鶯よ、一年にせめてもう一度さえ来る春であろうか

 

>反語「かは」

>「声たえず」(自動詞による副詞句)

 

和歌引用

小沢正夫・松田成穂(校注・訳)(1994)『新編日本古典文学全集11古今和歌集小学館