「それが言えるような気がして」

今日はちょっと雰囲気を変えて。

 

高校生の時にとてもお世話になった先生から頂いた絵はがき。

確か大学受験の前くらいに頂いて、それからずっと大切にしているもの。

 

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星野富弘さんの絵はがき

 

二番目に言いたいことしか人には言えない

一番言いたいことが言えないもどかしさに耐えられないから

絵を描くのかも知れない

うたをうたうのかも知れない

それが言えるような気がして

人が恋しいのかも知れない

 

星野富弘「むらさきつゆくさ」

 

 

この詩に何度となく救われたような気がする。

「一番言いたいこと」なんて誰にも言えない。

でも、それでもいいんだと思えたから。

 

 

実は、この絵はがきを下さった先生と昨年、高校卒業ぶりに再会しました。

それもお仕事関連の場で。

その先生は高校を退職されてから、新しい道を歩まれており、お仕事の場で再びつながることができたのです。

高校でその先生と出会っていなかったら、わたしは今の道に進んでいなかったのではないかと思います。

巡り合わせはいつだって不思議ですね。

 

 

言葉は時に人の心を壊滅的に傷つけるし、言葉と向き合うことは決して楽なことじゃない。

でも、言葉に救われることもちゃんとある。

だから今日も生きていける。

なんて。

 

 

「それが言えるような気がして人が恋しいのかも知れない」