『猫を棄てる―父親について語るとき』

読みました。

 

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猫を棄てる―父親について語るとき

 

戦争の記憶と過去の継承は『ねじまき鳥クロニクル』を、

木に登った猫の話は『スプートニクの恋人』を、

路面電車の話は「どこであれそれが見つかりそうな場所で」を、

それぞれ彷彿とさせる内容でした。

 

挿絵も素敵。

 

そういえば、ネット上で「タイトルが許せない」という旨の意見を目にしましたが、確かに強烈なタイトルではありますね。ただ、村上春樹のことを少しでも知っている身からすると、あの猫好きな村上さんが猫を棄てることなんてないんじゃないかな?と思って読み始めました。ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが。

 

7月には短編集『一人称単数』が出版されるそうで。

楽しみが増えました~

 

 

 

(最近、村上春樹作品の話ばかりしているな)