わたしが抱えているものを

 

わたしが抱えているものを

誰も知らないし、誰も背負えない。

 

泣かないで、振り向かないで、まっすぐ前に進むことが

強いことならば、

わたしはもうずっと弱くて消えてしまいそうだ。

 

分かってほしくて

分かってほしくなくて

わたしの抱える地獄を

ひとりでもてあそんでいる。

 

他者の地獄を知ることもできなくて

誰かに優しくもなれなくて

綺麗事ばかりならべるこの日々の

どこに意味があるのだろう。

 

ただ空を眺めて生きていられたら。