命令表現を含む歌(2)

東山ひがしやまに花見にまかり侍るとて、これかれ誘ひけるを、さしあふことありてとどまりて申し遣はしける
身はとめつ心は送る山桜風のたよりに思ひおこせよ
安法法師新古今和歌集・巻第十六・雑歌上・1472)

 

我が身は留めておいたが、心は送る。山桜よ、風の便りに想いを送っておくれよ

 

>「さしあふこと」のある現状になんとなく染みた。

 

和歌引用

峯村文人(校注・訳)(1995)『新編日本古典文学全集43新古今和歌集小学館