桜と雨と(1)

雨降れば色去りやすき花桜薄き心も我思はなくに
(貫之集・巻第五・604)

 

雨が降ると色褪せやすい花桜、そんな花桜の色のように薄い心であなたのことを思っているわけではないのに

 

>訴えるような感が胸に染みたので、記念すべき一首目に。 

 

和歌引用

田中喜美春・平沢竜介・菊地靖彦(1997)『和歌文学大系19貫之集・躬恒集・友則集・忠岑集』明治書院