「-がほ」を含む歌(15)

心から何恨むらん旅衣たつ日をだにも知らずがほにて
十六夜日記)

 

ご自分の心のせいなのにどうして恨み言をおっしゃるのですか、旅立つ日さえも知らないような顔をして

 

>「知らずがほ」

>式乾門院御匣の歌(以下)への贈答

人間だに袖や濡れまし旅衣たつ日を聞かぬ恨みならずは

 

和歌引用

長崎健・外村南都子・岩佐美代子・稲田利徳・伊藤敬(校注・訳)(1994)『新編日本古典文学全集48中世日記紀行集』小学館