2020-04-07 桜と雨と(6) 和歌 題しらず 今いまはよも枝(えだ)にこもれる花もあらじ木(こ)の芽めはるさめ時を知しる比(ころ) (後醍醐天皇御製・新葉和歌集・巻第二・春歌下・82) 今はまさか枝に籠もっている花もあるまい、木の芽が膨らむ(時期の)春雨によってその時を知る比なのだから >「(芽が)張る」と「春」との掛詞。 >この「花」は桜でしょうか? >魅力的な春の歌が溢れていて、どれを取り上げようか迷っている日々。 和歌引用 深津睦夫・君嶋亜紀(2014)『和歌文学大系44新葉和歌集』明治書院