桜と雨と(4)

百首歌の中に
花は散りその色となくながむればむなしき空に春雨ぞ降る
式子内親王新古今和歌集・巻第二・春歌下・149)

 

桜の花は散り、何ということもなくぼんやりと眺めると、むなしい空に春雨の降ることよ

 

和歌引用

峯村文人(校注・訳)(1995)『新編日本古典文学全集43新古今和歌集小学館