「-がほ」を含む歌(10)

隣の夕の荻の風
あたりまで哀知れともいひがほに荻の音する秋の夕風
西行山家集・秋・288)

 

近所まで「風情を知れ」とでも言いたそうに荻の葉ずれの音を立てる秋の夕風よ

 

>「いひがほ」

>命令表現も含まれている

>なんだかすっかり「-がほ」の虜になりつつある

 

和歌引用

西澤美仁・宇津木言行・久保田淳(2003)『和歌文学大系21山家集・聞書集・残集』明治書院