2020-05-10 「-がほ」を含む歌(9) 和歌 女郎花水に近しと云ことを 女郎花池の細波に枝漬ちて物思ふ袖の濡るゝがほなり (西行・山家集・秋・284) 女郎花が池のさざ波に枝を濡らして、それはまるで物思いにくれる袖が涙で濡れたようだ >「濡るゝがほ」(連体形+「がほ」) >「漬ちて」(非対格自動詞テ形) 和歌引用 西澤美仁・宇津木言行・久保田淳(2003)『和歌文学大系21山家集・聞書集・残集』明治書院