「-がほ」を含む歌(9)

女郎花水に近しと云ことを
女郎花池の細波に枝漬ちて物思ふ袖の濡るゝがほなり
西行山家集・秋・284)

 

女郎花が池のさざ波に枝を濡らして、それはまるで物思いにくれる袖が涙で濡れたようだ

 

>「濡るゝがほ」(連体形+「がほ」)

>「漬ちて」(非対格自動詞テ形)

 

和歌引用

西澤美仁・宇津木言行・久保田淳(2003)『和歌文学大系21山家集・聞書集・残集』明治書院