「-がほ」を含む歌(13)

月前恋といへる心をよめる
歎けとて月やは物を思はするかこちがほなる我が涙かな
西行千載和歌集・巻第十五・恋歌五・929)

 

嘆けと言って月が物思いをさせるのだろうか、そうではないのに、恨みがましく流れる私の涙であることよ

 

>「かこちがほ」

>命令表現「歎け」

百人一首にも採られている歌(有名すぎて、取り上げていないことを忘れていました…)

 

和歌引用

久保田淳(校注)(1986)『千載和歌集岩波書店