「-がほ」を含む歌(3)

百首歌たてまつりける時、蛍の歌とてよめる
昔わが集めしものを思ひ出でて見なれがほにも来るほたるかな
(藤原季通・千載和歌集・巻第三・夏・201)

 

昔わたしが(書を読むために)集めたことを思い出して、昔からの馴染みのようにやってくる蛍であることよ

 

>「見なれがほ」

>「し」の識別が好きなので、過去の助動詞「き」の連体形「し」も好き

 

和歌引用

久保田淳(校注)(1986)『千載和歌集岩波書店