春の霞む月(4)

春月を
霞めるはつらき物から中〳〵にあはれらるゝ春のの月
宗尊親王・瓊玉和歌集・巻第一・春歌上・30)

 

霞んでいるのは恨めしいものだが、かえって趣深く感じられる春の夜の月だなぁ

 

>今日も今日とて霞みます。

 

和歌引用

山本啓介・佐藤智広・石澤一志(2014)『和歌文学大系64為家卿集/瓊玉和歌集/伏見院御集』明治書院